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三軒茶屋で永塚勤を見かけた話

小杉「どうもー、ブラックマヨネーズです。よろしくお願いします」

吉田「あのー、僕趣味がないんでね。趣味の一つでも欲しいなと思ってるんですよ」

小杉「まぁ趣味はあった方がええよね。ストレス発散にもなるし」

吉田「そうそう。だからどういう趣味がええかなと思ってね」

小杉「アイドルとかええんちゃう?」

吉田「アイドルなー。でもなぁ・・・アイドル好きになってカラオケとかでアイドルの曲とか歌うやん?」

小杉「そら歌ったらええやん」

吉田「でもアイドルの曲ってキー高いからサビの一番ええところで声出えへんかったらかっこ悪いやん」

小杉「それやったらキー下げて歌ったらええやん。設定で変えられるし」

吉田「わざわざキー下げて設定して歌う方がもっとかっこ悪いやん」

小杉「ほんならキーは原曲のままでちょっと低めからスタートせえや」

吉田「お前、俺プロの歌手ちゃうんやぞ。どれくらい低く歌い始めたらサビのときに丁度ええ感じで歌えるか分からんやんけ」

小杉「ほな練習せえや」

吉田「は?」

小杉「サビでええ感じで歌えるにはどれくらい低い声で歌い始めたらええか一人でカラオケ行って試行錯誤して、見つかったら満を持してみんなの前で歌えや」

吉田「お前、一人でカラオケ行ってひたすら同じ曲を何回も何回も練習するほど俺暇ちゃうんやぞ」

小杉「知らんがな。お前が言うからやろ」

吉田「だいたいそんな何回も練習して、いざみんなの前で歌うときにはもう飽きてて変なアレンジして歌ってもうてキーとか関係なくなるわ」

小杉「なんでやねん」

吉田「歌い過ぎて最終的にその曲嫌いになるわ」

小杉「ほな曲聴くなや」

吉田「何言い出してんねん」

小杉「どうせ嫌いになるんやったら曲は聴かんと顔だけ見て癒されたらええやんけ」

吉田「それで楽しめるか?」

小杉「しゃーないやんけ。テレビとか写真とかで姿だけ見て、歌って踊ってるのは自分の頭の中でイメージして楽しめや」

吉田「お前、アイドルのパフォーマンスなんて40超えたおっさんの頭の中でイメージ出来るほど簡単なもんちゃうぞ」

小杉「なにで怒られてんねん」

吉田「もし俺にそのイメージが出来たとしても、たまたまテレビで歌ってる姿を見てもうて、それが俺のイメージと違うかったらガッカリするやんけ」

小杉「ほなレベル落とせや」

吉田「なんのやねん」

小杉「アイドルのレベル落としてイメージしたらテレビで見てもガッカリせんし、テレビの方が凄いから余計に好きにな・・・」

吉田「もうええわ!」

小杉「手出すな。手出したらあかんやろ。なんで手出すねん」

吉田「お前な、アイドル好きになるのに頭の中でイメージしろっておかしいやろ」

小杉「いや、お前が細かく考えるからこんなんなるんちゃうんか」

吉田「もうええわ。お前に相談したんが間違えや。今後何があってもお前なんかに相談せえへんわ」

小杉「誰に相談すんねん、これから」

吉田「いつも行ってる皮膚科の先生に相談する」

小杉「なんでもかんでも無理や。もうええわ」